壁をこえる

美術を教えていると二つの壁に突き当たります。

ひとつは造形言語の壁です。
言語が意味の言葉なら、造形言語は感覚の言葉です。
生徒は形や色の言葉を教わっていないために、形や色の読み書きが苦手です。
習えば誰でも使える言葉なのに、誰も真剣に教えようとはしません。
素晴らしいアイデアが頭に浮かんでも、生徒はどんな形や色を選べばいいのかわかりません。
そして、考えているうちに疲れてしまいます。
国語の読み書きと一緒に形や色の読み書きを習っていれば、アイデアが実現する喜びを感じられるはずなのに。喜びを感じれば楽しく表現できるはずなのに。
いくつかアイデアを考えても、難しいものは敬遠してしまいます。
「先生、どれが一番簡単にできる?」と生徒が尋ねるたびにそう思います。
私に与えられた時間では、ほんの少しのことしか教えられません。
とても残念です。

もうひとつは教科の壁です。
イメージを上手に扱えるようになると、不思議なことに国語や数学、理科、社会など教科がよくわかるようになります。そこで他教科の先生にイメージ操作の大切さを理解してもらい、互いに協力することによって効率的な授業を開発できるのではなかと考えています。しかし、教科間の壁は予想以上に高く、時間に余裕があればできるけれど現実では難しいと言われてしまいます。イメージ操作能力の重要性がなかなか伝わりません。
とても残念です。

週5日制が完全実施され、授業の効率化が求められています。私たち教師は、少ない時間で効果的な指導を工夫しなければなりません。私は、このふたつの壁を超えることが効率化には不可欠だと考えています。
造形言語とイメージ操作を使えば、短時間で効果的な学習ができ、教育に本当のゆとりが生まれると思います。

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  • GWあけちゃいますね

    Excerpt: まあ、私も世間並みに金曜は授業、土曜は北九州で研究会と働きましたので (そして今 Weblog: 劇的な人生 racked: 2005-05-08 21:37